2018年の介護保険法改定による変化を知る

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今回の介護保険法改定で変化したことは?

今回の介護保険法改定で変化したことは?

2000年に施行された介護保険法ですが、2018年に介護保険法の改定がありました。今回の介護保険法改定では2012年以来となるプラス改定となり、リハビリを重要視した改定が目立ちました。特に通所介護や訪問介護などの、日常生活機能を維持するための役割が大きいサービスに関しては、リハビリへの成果に注目した加算項目が新設されています。そして基本報酬は引き下げられていることから、現状維持が難しいことも改定による大きな影響となっています。

介護保険法改定で全体的にプラス改定となった背景

今回の介護保険法改定で変化したことは?

2018年の介護保険法改定では、2012年の改定以来となるプラス改定となりました。大幅なプラス改定とまではいきませんでしたが、全体で0.54%介護報酬がプラスされています。2015年に行われた前回のマイナス改定により、介護事業所の経営難や介護職員の離職率が目立ったことが主な要因と考えられています。また、介護報酬の引き上げを粘り強く求めた運動があったこと、世論が引き上げを求めていたことなどもプラス改定の要因と考えられます。

介護保険法改定で全体的にプラス改定となった背景

通所介護と訪問介護は厳しい改正に

今回の介護保険法改定で変化したことは?

全体ではプラス改定になった2018年の改定ですが、通所介護と訪問介護に限ってはマイナス改定となっています。通所介護の中でも大規模な事業所では経営状況が安定していることもあり、大幅な引き下げとなっています。マイナス改定となった2015年の改定以降も、依然として高い収支率があったことが今回のマイナス改定の要因と考えられています。一方で加算項目も新設されていることから、今後はどこの事業所もこの加算項目を目指す動きになることが予想されています。

通所介護と訪問介護は厳しい改正に

施設介護の改定内容を確認しよう

今回の介護保険法改定で変化したことは?

施設介護の中でも特別養護老人ホームは今回の改定で特に大きく影響を受けるようなことはありませんでした。今回の改定内容はどれもリハビリなどによる自立支援と介護予防に重きを置いたものが多いため、看取りケアやターミナルケアの役割を持つ特別養護老人ホームは、基本的にこれまで通りの運営となることが予想されます。しかし、ショートステイなどの宿泊型施設では、基本報酬の引き下げと長期間の利用者へのサービス提供が減算対象となりました。

施設介護の改定内容を確認しよう

通所介護と訪問介護の改定内容を確認しよう

今回の介護保険法改定で変化したことは?

マイナス改定となった通所介護と訪問介護の2018年の改定内容について確認しておきましょう。基本介護報酬については引き下げを受けましたが、ただ引き下げられたのではなく、加算項目を追加した上であることに注目しましょう。その注目すべき加算項目の内容は、生活機能向上連携加算とADL維持等加算です。どちらもリハビリによる加算項目であり、同様に訪問介護も同じ加算項目が設けられています。つまり、どちらもリハビリでの成果が求められるようになった改定と言えます。

通所介護と訪問介護の改定内容を確認しよう

介護保険法の改定内容を詳しく知りたい人へ

介護職員が知っておきたいポイント!

介護保険法について意識しているのは経営者ばかりで、介護職員はあまり意識しない人が多いかもしれません。しかし介護職員でも知っておくべき介護保険法のポイントがありますので、しっかり押さえておきましょう。

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