まずは介護保険法を理解しよう
介護保険法を理解するためには、まず介護保険法がどのような目的で施行されたのかを知ることから始めましょう。根本的な部分を理解した後は、これまでの介護保険法の変化を把握していきます。介護保険法は、現在に至るまで現状に即した介護を行うために度々改正されてきました。つまり、今までの変化や現在の介護保険法を介護職員が知ることによって、現状に即した介護の実施につなげられるのです。おろそかにしてしまいがちですが、介護職員にとっても介護保険法を理解することは大切なことです。
介護保険法ってどんな法律?
まずは介護保険法を理解しよう介護保険法は介護の充実が求められる一方で、実現が難しい状況を打破するために制定された法律です。介護保険法の理念には自立支援と利用者本位と社会保険方式の3つがあります。財源となっているのは税金と介護保険料で、介護保険料は40歳以上の人から徴収されている保険料です。この財源の中から要支援と要介護認定を受けた人が利用する、介護サービスの利用料を負担します。介護サービス利用者は1割から2割の負担で利用することができ、この負担の差は所得に応じて生じています。
これまでの介護保険法の改正とは?
まずは介護保険法を理解しよう2000年に介護保険法が制定されてから現在まで、同じ内容で継続して施行されてきたわけではありません。求められる現状に即した内容へと変化するように、これまで介護保険法の改正はその都度行われてきました。2005年の改正では、地域で介護予防が実施できることを重視し、低所得者への配慮が生まれています。2012年の改正では、介護と医療の連携を強化するように取り組まれ、今後生じる深刻な人材不足に向けて動き出しました。
介護職員が知っておきたいポイント!
まずは介護保険法を理解しよう2018年に改正された介護保険法の中でも、特に介護職員が知っておくべことにフォーカスを当てて紹介します。2018年の改正でキーワードとなるのが自立支援と介護予防です。この2点に特に重きを置いた改正内容となっているため、今までの介護よりもさらにリハビリ分野に求められるものが大きくなっています。リハビリの専門職との連携がより求められるようになり、さらに介護を実施する際もできる限り本人の生活機能を維持し、改善することを意識する必要があります。
介護保険法改定の目的は?
まずは介護保険法を理解しよう2025年には人口ピラミッドの中でも、特に人口の多い団塊の世代が75歳以上を迎えます。それに伴う医療費と介護費の急増に備え、質の高い効率的な介護サービスの提供を実現することが求められています。この質の高い効率的な介護サービスの実現を目指した、地域包括ケアシステムの充実、介護予防の促進、そして人材確保が改定の目的になります。地域包括ケアシステムの充実による質の高い介護の提供や、資格要件の緩和による人材確保、ICTの活用による介護の効率化などを目指しています。
介護保険法の改定内容を詳しく知りたい人へ
介護職員が知っておきたいポイント!
介護保険法について意識しているのは経営者ばかりで、介護職員はあまり意識しない人が多いかもしれません。しかし介護職員でも知っておくべき介護保険法のポイントがありますので、しっかり押さえておきましょう。
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